第37話 / 全71話

第37話

皇太子が監国を任されるという知らせが広まった途端――東宮の門は、まるで市が立ったかのような騒ぎになった。祝いの品を持ってくる者。挨拶に来る者。腹の内を探りに来る者。次から次へと押しかけてきて、門前は途切れることがなかった。

午前中いっぱい応対を続けた結果、笑いすぎて頬が引きつる始末。最後には「体調不良」と理由をつけ、誰にも会わないことにした。