第4話 / 全17話

第4話

腹筋に浮かぶ縦のラインを指でなぞりながら、私はしみじみ思った。学生時代に身についた習慣とは恐ろしいものだ。

あの日から、藤宮は毎日のように私を校庭へ引っ張っていき、無理やり走らせた。大学受験を控えた高校三年の、一番忙しい時期でさえ容赦してくれなかった。