第1話 / 全15話

第1話

学園一のイケメンは、神も嫉妬するほど整っている。なのに私は、たった100字のラブレターで彼を落としてしまった。落とすやいなや、即座にブロックした。

「大事にしてるそのネックレス、初恋の人の?」

私は問い詰めた。

「ああ」

「なら、なんで私にちょっかい出してくるの!」

腹いせに彼の胸を殴りつけ、涙までが勝手にこぼれてくる。学園一のイケメンは慌てて私の涙を拭き、慎重に口を開いた。

「先にちょっかい出してきたの、お前のほうだろ……」

バー。

薄暗い照明の下、色気たっぷりの美女が際どいプライベート写真を私の前に置いた。

「湊くんと別れなよ。何年いても、あいつはあなたを妹にしか見てなかったんだから」

向かいの席にいるこの女は、経済学部のマドンナだ。濃い香水をまき散らし、自分では女の色気が足りてるつもりらしい。

私は眉をひそめ、冷たい目で言った。

「湊に、自分で言わせなさい」

マドンナは準備万端だった。携帯から、さらに親密な写真を何枚も呼び出し、羞恥で頰を赤くする。

「私が言おうが、彼が言おうが、同じことよ」

写真の二人の過激さは、見ていられないほどだった。

私は強い酒を何杯も一気に煽り、目をわずかに充血させて言った。

「あいつが私を振るなら、あなたも振るわ。そんなヒモ、あげる。いらない」